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人と出会い魅力高める

”親方”と呼ぶ父が創業し、幼少時代は職人らと寝食と共に暮らした。高校を卒業後、2年の修行期間を経て入社。26歳のとき、知人の紹介で「洋家具塗装の神様」と呼ばれる指導者に出会ったのを機に塗装の虜に。「この人が私の”師匠”になります。話を聞きたい一心で、車で自宅まで送る際にはわざと信号に引っかかるなんてこともしたもんです」と頬をゆるませる。その後もアメリカの家具塗装の基礎を作った人物やオイルフィニッシュを日本に紹介した人など、最先端で活躍する人らとの出会いが大きな成長につながっていった。

有限会社戸山家具製作所
二代目 戸山 顕司

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戸山家具の塗装 その礎

戸山顕司さんは、アーリーアメリカンのテイストを盛り込んだ横浜クラシック家具を製作し始めて、すでに三十年以上になる。父親も家具をつくる職人だったため、戸山さんも高校を卒業後、家具製作の世界に入った。二年間の修業を経て、父親のもとへもどってきた戸山さんは、家具のつくり方を教えてもらえるものだとばかり思っていたが、いつまでたっても営業ばかりをさせられた。「おかしいなと思い、親父に間くと『お前には仕事を教えないよ』と言うんです。なぜかというと、家具は売るよりもつくるほうが楽しく、家具製作を教えると、営業がおろそかになってしまう。だから、跡取りの私には、家具づくりを教えないというんですね」そこで、戸山さんは塗装のスペシャリストを目指すことにした。戸山さんは、小さい頃から、木を塗ったりするなど、もともと塗装に興味があった。月一回の組合の塗装講習に通う日々が続いた。その塗装の先生が、戸山さんの親方である斎宮さんだった。あるとき、戸山さんは、講習の最中、自分の勉強してきたことと、先生の教えてくれることに食い違いがあることに気が付いた。組合の専務に先生の住所を聞くと、隣町に住んでいるという。そこで、「近くだったら送りましょう」と、先生に持ちかけた。もちろん、車中で先生を質問攻めにするためである。戸山さんは、あらかじめ、聞きたいことをためておいて、一気に質問した。質問したいことは山ほどあったので、少しでも時間を稼ぐために、わざと信号に引っかかるように走ったりしたというから、いかに熱心であったかがわかる。この日を境に、戸山さんは、すっかり先生の斎宮さんと懇意になり、どんどん塗装の技術を身に付けていった。

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個性と調和の両立

「あるとき、先生がお前にだけ教える」といった内容を、講習会でしゃべってしまったんですね。私が『どうしてしゃべってしまうんだ』と抗議すると、先生は、『聞いている連中の顔をみれば、右から左に抜けているのは明らかだ』といわれたんです」講習会は、いつも前回の復習から始まることもあって、受講者の多くは真面目に間いていない。その点、戸山さんは、塗装のシロウトだっただけに、見るもの間くことがすべて新鮮で、吸収も非常に早かった。戸山さんが、塗装をしているところを見せてもらった。戸山家具製作所は、基本的に組み立てが完了したあとに塗装を行う。目止めを行った白木の状態の製品に、塗科を乗せると、見る見るうちに濃い茶色に染まっていく。戸山さんは刷毛を使わず、布で拭き取ることで、塗科の量を調整していく。表情をつけるために、くぼんでいるところに塗料を残したり、目立たせたいところを明るくしたりするが、すべては手の加減によって決まる。「木を着色するとき、吸い込みでムラができる。その吸い込みの差が、木材の美しさなんです。その差をいかにコントロールして、塗料を乗せるかが、木材の塗装の極意だといえるでしょうね」と、戸山さんはいう。塗装を濃くしていけば、確かに均一性は出る。しかし、木材本米が持つ目の美しさは損なわれてしまう。「塗りは木地なり」という言葉に表されるように、木地のできがいいからこそ、塗装が引き立つのだ。その意昧で、戸山さんは、木材加工をする人も、塗装に通じていなければいけないという。

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最新の伝統

「ラインダンスのダンサーは、一列に並ぶと均一に見えます。しかし、一人ひとりの顔はもちろん、背の高さも体型も違う。私は、ウチの製品もそうでなければいけないと思っているんです」製品の持つ木目は、当然一つ一つ異なる。しかし、その個性を活かしつつ、全体で調和させることが非常に難しいのだ。戸山家具製作所は、家具を製作販売するだけではなく、修理も行っている。例えば、あるとき持ち込まれたイギリス製の古い椅子六脚は、二脚だけが赤く塗られていた。そこで、戸山さんは赤い塗料をすべて剥離し、残りの四脚と色合わせしながら再塗装したが、どれが修理したものだかわからないはどに仕上がった。また、脚が一本だけ折れた椅子も、ただ脚を修理するのではなく、長い年月を経てきた風合いを再現することが大切だと、戸山さんいう。時代の変化とともに、求められる家具のスタイルも変わっている。かつては、鏡台や洋服ダンスが売れ筋だったが、今ではすっかり落ち込んでいる。「アーリーアメリカンの家具は、旋盤で削った脚や、波型の模様といった特徴があります。そのテイストを盛り込み、応用を利かせることで、独自のスタイルを確立することができるんですね」古いものをいたずらに守り続けるのではなく、伝統を変化させ、需要を生み出すことで、守る伝統もある。現代のライフスタイルに柔軟に対応することで、"最新の伝統"をつくる戸山さんの目は、まだまだ先に向けられている。

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